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1人の理学療法士としての日記

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質問

 ●Open question(開かれた質問)

  理学療法評価を行う時点で、日本ではすでに医師の診察後、診断名がつい
 た状態で患者と対峙します。この場合、セラピストは「今、あなたの主な問
 題はどこですか?」、「どこの具合が悪いですか?」などと質問すると、患
 者に「また同じことを話さなくてはならない」、「医師から伝わっていない
 のではないか」と感じられてしまうのではないかと、一歩引いてしまうこと
 が少なくないのではないでしょうか。しかし、これらの患者との first
 contact である問診で一歩引いてしまうと、的確なアプローチをするどころ
 か、どこに向かって進めていけばいいのかも曖昧なまま、闇雲に評価・治療
 を進めていくことになる可能性があります。

  Open question は患者が痛み、できない動作をなぜ問題と感じているのか
 など、リハビリテーションを行う根本的な要素を聴取する機会となります。
 このような初めの Open questionこそ患者とセラピストが、現在の主訴とリ
 ハビリで達成したい目標を共有する手法であると言えます。

  Open question はカウンセリングにおける質問技法で、円滑なコミュニケ
 ーションを促進するための会話術やコーチングの中でも取り上げられ、相手
 をスムーズに対話に誘うための技法とされています。返答内容を相手に委ね、
 「具体的にお話いただけますか?」と具体例を引き出す質問や、「それでど
 うなりましたか?」と経過を聞く質問、「どのように感じましたか?」と感
 情を聞く質問のタイプがあります。返答が“Yes”、“No” のみで答えられ
 ないので、こちらからの質問に対する返答は様々な情報を含んでいる可能性
 が高く、その後の会話の深まりが期待できます。この Open questionによっ
 て優先して評価し、改善を図る動作をしっかりと特定することができます。

  漠然とした「改善」というゴールのない目標を追いかけるのではなく、患
 者が求めているものを把握し、優先順位を確認して目標設定、アプローチを
 進めていくことが必要であると考えます。


心と体のリハビリテーション研究会より引用
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  1. 2012/11/04(日) 22:18:24|
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